三月。
この時期の行事といったら卒業式である。
「ユキちゃんは参加せぇへんの?」
「特に、参加する理由が見当たらないからな。それだったら特にやばいのはお前じゃないのか?サトル」
「まあね生徒会副会長だしね」
順に、アキラ、ユキト、サトル。この三人は本日の主役といえる卒業生である。
「そんなこと言ったらユキも問題あるんじゃないの?弟君、在校生の生徒会でしょ」
「まあな」
卒業、と言う事で普段はだらしなく着崩している制服をきちんと着込んでいるユキトとアキラ。
「それにしても珍しいよね。二人がちゃんと着てる姿」
「俺は弟が五月蝿かったんだよ」
「俺も似たようなもんやな」
二人とも弟を持っている。サトルは弟ではなく妹であったが。
「それにしても卒業式って長いよね」
「それでも二、三時間ぐらいだろ」
それにしても卒業式をサボってずっと奥上に居るのはつらいものがある。いくら雪の降る地域ではないにしろ、この三月の寒空の下、ずっと風が吹き付ける屋上に居ると芯から体が冷える。
「そろそろ出るか」
「そうやね」
折角の高校三年の卒業式である。出て損な事は無いだろう。
三人は昇降口に向かって歩き出していった。
あとがき
すいません。卒業生号なのにとても短いです。
途中で書く気失せました。本当は携帯のほうで三時間ほどかけて書いてたやつがあったのですが(これは五千字程)、携帯の不調の所為で見事にデータがぶっ飛んでそれで書く気失せました。
この作品なんか十分そこらで書き上げましたよ。クオリティが低すぎるのは承知の上ですが、書き直す時間も気力も無かったので。
そして人物の設定引きずってます。