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常陸

七夕と花火と再会と

「お祭り、行くで!!」

「何が悲しくて野郎二人と来なきゃならねぇんだよ」
「仕方ないでしょー。アキラが簡単に諦めるわけないじゃない」
本日は七夕である。
それにともなって開催される七夕祭りに何時もの三人で来ていたわけだが。
「誘った本人が来ねぇってどういう了見だ……?」
うわぁ……ユキ本気で怒ってる。ユキは時間に厳しいからね、普段だらけてるように見えても。大抵待ち合わせの十分から五分前にはいるし。
現に今日も待ち合わせ場所に十分前位からいたようだしね。
「…………サトル、待ち合わせの時間から何分過ぎた?」
「……ニ十分位」
お願いだから、その地を這うような声止めて!!マジで!!怖すぎるから!!
「あと一分してこなかったら、アイツ置いてく」
「一分?!」
それは短すぎるでしょ?!まぁ、時間に厳しいユキがここまで我慢しただけ凄いよね。栄誉賞並だよ。


「さて、そろそろ行くか」
「えっ!もう少し待って……」
「おーい!ユキちゃーん!サトルーー!」
漸く姿を現したアキラは甚平を着込み、背後には彼の弟分二人とムキムキ金髪君、そして黒髪の東洋人をつれていた。
「ユキちゃん堪忍な!凩に甚平着させてもらってん、遅うなってしもた」
「……遅れた分の見返りを求めるぜ、俺様は」
「所でアキラ、背後に従えてる軍団は何?」
「そうやな。ユキちゃん、こっちの子の事覚えとる?」
そういってアキラが前に押し出したのは彼が実弟の様に可愛がってる双子の兄弟の内の一人。
「……カナタちゃんとそっくりってことは、コナタちゃん?」
「ッだぁーー!ちゃん付けすんな!」

「えへへ〜、ユキト久しぶり!!」
二人の反応は全くもって正反対である。友好的な弟に対し、喧嘩腰の兄。
まぁ、二人ともユキと知り合いだからそんな反応できるわけで、普段の二人は極度のヘタレだ。
「コナタ、前に兄貴の事を知らないような振りをしてはいなかったか?」
「うん?……気のせいじゃない?」
「確かにコナタ君は知らないような素振りを見せていましたよね」
「何?!コナタちゃんそれは酷すぎるぜーー!」
「ごっごめんユキト!だってナツメとユキト全然似てないから同姓同名かと思ったんだよ!」
本気で泣き出しそうなユキを慌ててコナタが宥める。
「ま!コナタちゃんとカナタちゃんにまた会えたから良しとするぜ!!」
「おい!ちゃん付けすんなコノヤローめ!」
「はいはい、他の二人は誰なのアキラ」
「黒髪の子が凩、ほんでもってムキムキがユキちゃんの弟のナツメやで」
「ナツメ?!嘘でしょ、お兄さん信じられない!」
一度昔に有ったことのあるユキの弟。俺の記憶が確かなら、こんなムキムキ要素なんて皆無だったと思う。
「……お久しぶりです」
全くもって正反対な体型に成長して……お兄さん悲しい。こりゃユキが愚痴るわけだよね。



「悪いね凩、俺たちまでこんな服用意してもらっちゃって」
「いえ、私も貴殿方に着ていただけて幸いです」
俺としてはどうしてユキと凩が知り合いだったのか知りたいけど、ユキが話さないってことは何かあるわけだし、今はこの時を楽しむべきだよね。
そしてアキラが「皆も着物着るで!」って言い出して、花火にはまぁ、時間があったから近くの凩の家で着物を着るわけになった。
それで今に至るって訳だよね。
凩は元からだけど、俺とユキ、ナツメ、カナタが浴衣。そしてアキラとコナタが甚平。
凩が紫を基調とした花火柄。俺は凩の紫より若干薄い紫に波が描かれているもの。ユキは黒地に縁が紅く、紅い彼岸花の描かれたシンプルなもの。ナツメは紺色の無地。そしてカナタはベージュを基調としたもの。
甚平組は、アキラが濃紺、コナタはえんじ色の甚平。
「おお!皆似合ってるぜーー!!」
「ユキトも似合ってるよー」
「マジ?!サンキュ、コナタちゃん!!」
さっきまであんなにツンツンしてた子が……現金なやつ。別人なの?もしかして。
「馬子にも衣装ってやつだな」
「なっ…!それは酷すぎるぜカナタちゃん!!」
「だからちゃん付けすんなよコノヤローめ!」
まぁ、ユキが楽しければ俺らも楽しいわけで。
そんなこんなぐだぐだしてる間に花火の時間が来て。
今から花火を見に行くのも良いけど、この広い凩の家からも十二分に楽しめて。
騒ぐ自分の兄を呆れたように見るナツメや、それを一歩引いた位置から見て楽しむ凩。お決まりのように馬鹿なことをし始める精神年齢が低い残りの四人。
なんだか俺だけ仲間はずれみたいでつまらないから。

「お兄さんも混ぜてよーー!」


「ぅお?!どこ触ってンだよテメェ!!!」
「貴様、兄貴に何を……?」
「ちょっ!ナツメ痛い!ごめんなさい!もうしませんから!!」
「ははっ。ホンマ凄いなぁ、ナツメ」
「ほんとー。サトル兄ちゃんの頭掴んだだけで持ち上げてる」
「何かミシミシ聞こえるぞ……」

あとがき

今回も解る人には解る、同人臭がする作品ですね。今回は書く時間がなかったのでストック漁って、幾らか直してマシなものにしました。
季節外れなことは百も承知です。
他のストックはガッツリ同人か、同人でなくとも設定が複雑すぎてのせられなかったのですよ。
多分これから先書くのも同人臭がするんだろうな…時間無い時に書くと。

http://bungeiclub.nomaki.jp/
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