獄華蓮

春色天使



 『コレット! お前寝てろよ家で、体弱いくせに。』
 『うるさいわよキース! 今日は初雪よ、直で見たいじゃない。』
 『雪ぐらい、窓から見たらいいじゃんか。寒いよ、コレット……。』
 『シーくんは弱いわねぇ。私より体弱いんじゃない? 雪は直で見た方が綺麗でしょ。』
 『そうか?』
 『そうよ! 窓越しなんかよりずっと、綺麗に見えるんだから。わかるかしら?何故なのか。』
 『さぁ、わかんないな。』
 『キースにだってわからないんだ。俺だってわかんないよ。』

 『私は貴方達と違って特別な目を持っているの。
白がとっても眩しく、綺麗に見えるね!』




       Fin

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