南阜

四月@部活見学

/16:57-二年二組、教室
「とは言ったものの、あと…どこ行く?」
奏多は部活動の名前を書き込んだ紙をじっと見ていた。
凛も奏多の持っていた紙を覗き込んでいた。
見学に行った運動部の名前にはバツ印がついていた。
「ねー俺もう帰って良い? どうせ部活なんか、入んねぇし」
修は頭をガジガジと掻きながら言った。
「いーや、駄目だ! 部活、入るべきだ!」
机をダンッと叩いて勢いよく優志は言った。
「…なんでさ…面倒くさいんだけど。俺、無理矢理入れられたほうがやる気失せる…」
修は頬杖をつきながら言った。相当嫌そうだ。
「まぁ、修がやりたくないっていうなら、部活入らなくてもいいんじゃない?」
凛はブレザーの袖をパタパタとしながら優志に言った。
「…あーもー面倒くせー! 止めだ止め! 本人がやる気ねぇんじゃぁ、意味がねぇ!」
優志はドカッと椅子に座りこむ。
「…面倒くさいなら最初から言わないでほしいんだけど。まったく…俺がやる気起こさないの、分かってるくせに…」と修は深いため息をついた。
「まぁまァ、優志は修のことを思ってやった訳だし、そこは…な?」
奏多は半笑いで言った。優志は「思ってねぇ!」と照れ隠しに言った。
「ふへへ、まぁいいじゃん!」
凛はへにゃっと笑って言った。
「…はぁ、疲れた! 凛、帰ろ」
修は鞄を背負って言った。
「ん、帰ろっか」
凛も鞄を背負って笑った。
「おーじゃあな〜」
優志と奏多は二人に手を振った。
こうして、修の部活動入部、という目的は不発に終わった。

あとがき。
あ、どうも。南阜です。一年生のみなさん、ご入学おめでとうございます。…固い挨拶は置いといて…。一応二年生になれてハッピーな南阜です(笑)

なんにも思いつかなくて、すでに死亡フラグが立ったので、しょうがなく貯めておいた連載モノを投下しときます。まぁ、連載してみたいなぁとは思っていたし、ちょうどいいかと思います。まぁ、とりあえずこんな感じで、ダラダラものしか書けないんで、そのへんは勘弁してください。

最初にはちゃんと恋愛物でも書こうかと思ったんですが、なぜか(夜中にネタを書いているせいなのか)変な方向に走っちゃうんですよ。なんか、純情な恋愛って書いてると「あああ、崩れる〜っ!」ってなるんですよ。いつも書いてる途中でパソコンの前で悶えるんです。そういうのもあって、なんか書けないです。さーせん。とりあえず二年になっても頑張ります。
ここまで読んでくださって有り難う御座いました!

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