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南阜

四月@部活見学

/12:26-屋上
ギィ…屋上につながる扉の軋む音がした。
「一番乗り〜!」
凛は嬉しそうに扉を開けて言った。
「わ、やっぱ風強いな」
奏多は風を避けるように手をかざした。
「やっぱって…わかってんなら何でここで食おうなんて言ったんだよ」
優志は嫌そうに言った。
「嫌なら来なきゃいいのに」
修は小さな声でぼそっと言った。
「おまえらが強引に連れて来たんだろが!」
優志は修に向かって言った。
修は「別に俺は来てほしいなんて言ってないし」と呟いた。
凛と奏多と修は座り始めた。
「このっ…!」
優志は拳を握った。
「まぁまぁ、優志っ! さ、食べよ? 座って座って〜!」
凛は優志をなだめ、座るように促した。
「…ったく! しょうがねーな!」
優志は座った。
季節も廻り、春が来た。
暖かな日差しは学生達を照らしていく。
「わー、日があったかい〜! 春だねー」
凛は嬉しそうに笑って言った。
「昼寝がしやすいあったかさだ」
修はペットボトルの蓋を開けながら言った。
「昼寝すんのかよ!」
奏多は驚いたように言った。
「いや、授業中ね?」
修はさらっと言った。
「授業中って駄目じゃねーかよ」
優志は刺々しく言った。
「駄目じゃないよー! 修は寝ててもなんも言われないし! ね!」
凛はにこにこと嬉しそうに言った。修はコクンと頷いた。
「いやいや、絶対、先生に呆れられてるだろ」
奏多は手を横に振って言った。
「まぁ、修のことだから…うん」
優志はなにか言おうとしたが途中で言うのを止めた。
「まぁ、ね」
奏多は悟ったかのように笑って言った。
「 ? なにさ?」
修は優志と奏多のほうをみた。
“絶対コイツ、寝顔とかで先生達を悩殺…”と2人が思っていたのは言うまでもない。
「ふへへ〜ほんとあったかいなぁ〜」
凛は空を見上げながらふにゃ〜と笑って言った。

赤坂高校二年坊の四人。長谷川 凛、鈴木 修、芹川 優志、塚本 奏多。
彼らは中学の時からの付き合いで、いつも一緒につるんでいる。
ある意味それぞれ問題児。キレやすい生徒会副会長だったり、ベーシストだったり、金髪ピアニストだったり、天才ゲーマーだったり。屋上、ここはだらだらと暇な学生が、退屈をどう過ごすか必死に考える場所でもあり、彼らの憩いの場でもある。

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