如月裕

詩集「夕景メテアロンド」

『ひまわり』

ひまわりが 咲いている
実のぎっしりとつまった
大きな頭をもたげて
しらじらと照りつける 太陽を身体に浴びて
ひまわりは立っている 真っ直ぐに立っている

その姿は 君に似ていた
色んなもののつまってしまった
ボールほどもある頭をもたげて
それでも上を向いて 太陽をしっかりと見つめ
ただひたむきに 真っ直ぐに歩こうとする
その姿は君に似ていた

私は踵を返した
再び前へと進むために
後ろではしらじらと ひまわりが咲いていた

アトガキ+++
お久しぶり、あるいははじめまして最近某地味系バスケ漫画にはまってわあってなってる如月裕です。
今号はおめでたい新入生歓迎号ですので明るくしようと頑張った……のですが何でしょうねこの新入生歓迎号に恐ろしくふさわしくない感じは。明るい詩の方が少ないってどうなのよ。
ちなみに『イト』は芥川龍之介の『蜘蛛の糸』という話をモチーフにしてます。むしろそれからインスパイアされてます。表面上過ぎて泣けてきますけど←
それではまた次回お会いできることを祈りつつ。お付き合いいただきありがとうございました!如月裕でした!

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