正松

短編物語詩集『オト』

「闇の後」

明く拓く陰の後を追いかける
手を伸ばして掴み取る日々が続く

熱をもつ焦燥と
悴む指
微かな光が咲く

夕闇を求めて僕は行く
指で数えられない程多くの輝きが
そこにはあるのだ
明日を求めて僕は行く

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