正松

短編詩集『夢と毒と未来』

「淡い色の終り」

こうすればよかったのかな?
どうすればよかったんだろう?
そんなことを考えているうちに
時計の針は回り
日々は過ぎ
歳月は風景を置き去りにして
流れる

流れた
流れた
流れた

こうすればよかったのかな?
どうすればよかったんだろう?
そんなことを考えているうちに
雲は流れる

流れた
流れた
流れた



こうすればよかったのかな?
どうすればよかったんだろう?
そんなことを考えているうちに
終りがやって来た
全てが終った訳ではないから
どれもこれも
あれもそれも
流れていく

涙と
笑顔と一緒に
流れた
流れた
流れた

流れる
流れる
流れる

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